日本には、独自の強みを持ちながらも、
少子高齢化による市場の縮小や後継者不足といった理由から、
廃業を余儀なくされる企業が数多く存在します。
私たちは、そうした本来生き残るべき企業をグループ化し、
採用・会計・DXなどあらゆる側面から、
当社が培ってきたノウハウと人材で支援します。
各企業が持つ本来の特色を最大限に活かし、
活性化させて次世代につなぐこと——
それが、MAKERS UNITEDのM&Aにおける基本方針です。
対象企業・事業
板金事業を中心とするものづくり企業や、機械加工・塗装・溶接等の周辺事業。
M&A後の取り組み
M&A事例
「M&Aを経て変わる、株式会社Metalink(旧:株式会社アサカ)」
取締役社長 中村 浩一
1994年入社/2013年取締役常務/2025年取締役社長就任― まず、御社について教えてください。
㈱Metalinkは1969年に創業した石川県県金沢市に本社を置く板金加工の会社です。
2023年にMAKERS UNITEDの前身であるトリパスのグループ会社となりました。
ステンレス製品の加工を得意とし、食品機械のカバーや部品、タンクなどをはじめ、鉄製品では工作機械や半導体関連の部品製作も手掛けています。社員数は約35名、平均年齢は40歳前後。定着率が高く、従業員同士の距離も近く、家族のようにアットホームで和気あいあいとした雰囲気が特徴です。個性豊かなメンバーが集まり、常に笑顔の絶えない職場です。
― M&A以前の会社の様子はどのようなものでしたか。
以前は、社員同士の関係は“普通の同僚”といった距離感でした。仕事の進め方も、熟練職人の経験や勘と度胸に頼る、いわゆる町工場のスタイルでしたね。
―M&Aの話を聞いたときはどう感じましたか。
当初は「自分たちは売られたのか」「北海道は遠いな」など不安を感じる社員もいました。しかし、従業員への丁寧な説明や現状の問題点等のヒヤリングがあり、交流を重ねるうちに「従業員を大切にしてくれる会社だ」と実感するようになりました。現在では信頼関係が深まり、安心して業務に取り組めています。
―M&Aを経て、会社にはどのような変化がありましたか。
最新の設備投資や待遇の改善、福利厚生の充実といった取り組みが進められたことで、従業員一人ひとりが安心して働ける環境が整いました。こうした取り組みは、定着率を高める大きな要因となっています。また、従業員同士の絆も以前より強まり、互いに支え合いながら仕事に取り組む姿勢が自然と生まれています。さらに、社内では飲み会やイベントなどの機会も増え、職場全体がより活気にあふれ、笑顔の絶えない雰囲気へと変わってきました。
グループイン後、毎年定例行事となった子ども参観日の様子(2025年6月)
―現在のサポート体制についてはいかがですか。
自分はよちよち歩きの社長ですが、MAKERS UNITEDから採用、設備投資、会計など様々な支援があるため、不安や課題があっても安心して経営に取り組めています。
―今後の展望をお聞かせください。
「もっと面白く、もっと笑顔を、そして高い給料を!(笑)
社員が笑顔で働ける会社を目指し、これからも成長を続けていきたいと思います。」
「前オーナーが語る ― 後継者問題、MAKERS UNITEDを選んだ理由、そしてものづくりの未来 ―」
前オーナー 中川 修
1958年創業/牛乳用品店からスタートし、食品・乳業分野のメンテナンスを手掛ける― まず、M&Aを考え始めたきっかけからお聞かせください。
一番大きかったのは、やはり後継者の問題ですね。息子はずいぶん前から「継がない」という考えでした。社長という立場になると、営業力や人を引っ張る行動力が不可欠になります。それは向き・不向きもありますし、無理に継がせるものではないと思っていました。
それに加えて、取引先の中で「親会社がしっかりしている企業」と「そうでない企業」を現場で見てきた、というのも大きかったですね。これからを考えたとき、従業員にとって一番安心なのは、安定した親会社のもとで会社が続くことではないかと考えるようになりました。
― 中川乳機さんの歴史についても、改めて教えてください。
もともとは1958年に創業した「中川牛乳用品店」からスタートしています。父である中川 浩が牛乳瓶の紙キャップの代理店を一人で始めたのが原点です。トラックに社名を入れて、全国の乳業会社を回っていました。当時は瓶牛乳の時代で、全国どこも牛乳会社が多かった。
キャップの納入をきっかけに、「機械が壊れたから見てほしい」と修理を頼まれるようになり、そこから機械・メンテナンスの比重が徐々に増えていったんです。洗剤、ブラシ、タンク、冷却装置――必要なものはすべてトラックに積んで回る。ノウハウがあったわけではなく、すべて現場で考えながら積み上げてきた仕事でした。
― 長年食品・乳業に関わってきた視点について教えてください。
牛乳は特に衛生管理が命です。最後の洗浄が一番重要で、CIP(自動洗浄)がきちんと機能しているかどうかで安全性が決まる。現場を見れば、「ここが肝だな」というポイントはすぐ分かります。中川乳機の社員も、そういう目を養ってきました。
だからメンテナンスの仕事は、工場がある限りなくならない。派手な仕事ではないですが、地道で、確実に価値のある分野だと思っています。
― 数ある選択肢の中で、MAKERS UNITEDを選ばれた理由は?
正直に言うと、手を挙げていた会社は数社ありました。ただ、ものづくりの方向性がまったく違うと感じたんです。MAKERS UNITEDさんは、「数字」だけでなくこの会社が何をしてきたか、何を強みにしているかをきちんと見ようとしてくれた。
初めてお会いしたとき、杉本代表は私から見るとちょうど次の世代。行動力があって、話し方も経営者らしい。どこか、若い頃の父を思い出すような印象がありました。「この人なら、中川乳機を任せられる」そう素直に思えたんです。
― 承継後、変化を感じる点はありますか?
基本的には、今までのやり方を尊重してくれていると感じています。タンクの納入、メンテナンス、衛生管理――中川乳機が大切にしてきた仕事の進め方はそのままです。
一方で、トイレの洋式化やドリンクサーバーの設置など職場環境が改善され、細かい部分で働きやすさが確実に良くなっている。無理に変えず、良いところは活かす。それができているのは、大きいですね。
― 今後、どんな成長を期待されていますか?
牛乳だけでなく、飲料、豆乳などの植物性飲料、食品全般へもっと広がっていってほしいですね。今は既存顧客の対応で精一杯だと思いますが、人が増えれば、新しい業界にも挑戦できる。
若い人に経験を引き継ぎながら、ベテランの知見も活かしていく。MAKERS UNITEDのネットワークを活かせば、中川乳機はまだまだ伸びると思っています。